1. はじめに
「副業をやってみたいけど、毎日仕事でクタクタだし、時間が足りない…」
そんな悩みを抱えている会社員の方は、少なくないのではないでしょうか。近年では働き方改革や収入の多様化が進み、副業を解禁する企業も増えてきました。しかし実際に始めてみると、「思っていたより時間が取れない」「疲れて続けられない」と感じる方が多いのも事実です。
本記事では、会社員として本業をこなしながら、副業も無理なく続けていくためのコツを紹介します。ポイントは、【時間管理の工夫】と【続けるための心構え】、そして【リアルな実体験】。机上の空論ではなく、現場で試行錯誤してきたからこそ伝えられる、リアルなヒントをお届けします。
2. 会社員が副業を両立するための3つのカギ
副業を継続的に行うには、「時間がない」と嘆いているだけでは前に進めません。本業がある以上、限られた時間の中で最大限のパフォーマンスを引き出す必要があります。そこで重要になってくるのが、次の3つの要素です。
1つ目は時間管理術。副業の時間をどこで、どのように確保するのか。
2つ目は心構え。思考のクセや継続力を高める工夫が必要です。
そして3つ目が自分に合った副業の選び方。やみくもに始めるのではなく、自分のライフスタイルにマッチした副業を選ぶことで、続けやすくなります。
これら3つの柱をバランスよく整えていくことで、本業と副業の両立はグッと現実的になります。
3. 【時間管理術】本業と副業を両立させるスケジューリングのコツ
3-1. まずは自分の時間の「棚卸し」から
副業を始める前にまずやるべきことは、「自分の1日の時間の使い方を可視化する」ことです。
会社員の方であれば、平日は勤務時間+通勤時間で大半が埋まっているはずです。しかし、その中にも無駄なスマホ時間や、目的のないネットサーフィン、なんとなく見ているテレビなど、削れる時間は意外とあります。
たとえば、通勤電車でSNSをだらだら見る代わりに、副業に関する情報収集や学習に使うことができます。まずは1週間、自分の時間を記録し、「副業に充てられるスキマ」を見つけましょう。
3-2. スキマ時間を“副業時間”に変えるテクニック
副業のためにいきなり2〜3時間のまとまった時間を捻出するのは困難です。そこで有効なのが、10〜30分のスキマ時間を積み重ねていくこと。
たとえば、通勤中にブログの構成を考え、昼休みにメモアプリで下書きを作成、帰宅後に清書して投稿という流れにすれば、1日をフルに活用できます。スキマ時間を「副業の準備・下ごしらえ」に使うという意識を持つだけで、生産性は格段に上がります。
3-3. タスクの分解と“やる気がなくても動ける”工夫
「副業の作業」とひとくちに言っても、実際には細かいタスクの集合体です。
たとえばブログなら「テーマ決め」「リサーチ」「構成」「執筆」「アイキャッチ作成」「投稿」などに分解できます。このように細分化することで、「今日は15分だけリサーチしよう」といった小さなアクションで始められ、ハードルが下がります。
「やる気がある日」ではなく、「疲れている日でもできる内容」を仕込んでおくことが、長く続けるコツです。
3-4. 習慣化で“副業脳”をインストールする
どんな副業でも、継続できる人が結果を出します。そして継続の最大のコツは、「習慣化」することです。
たとえば、毎朝起きたらコーヒーを飲みながら30分だけ副業に向き合う。それだけでも、1週間で3.5時間、1ヶ月で14時間以上の副業時間が確保できます。
人間の脳は「習慣化された行動」に抵抗しません。逆に、毎回“やるかどうかを悩む”ようでは、精神的に疲れてしまいます。
4. 【心構え】副業を続けるためのマインドセット
4-1. 完璧を目指さない勇気
副業を始めたばかりの頃は、「クオリティが低いから公開できない」「もっと勉強してからにしよう」と、完璧を求めすぎてしまう人が多いです。ですが、最初から100点を目指す必要はありません。
むしろ、60点でもいいからとにかく形にして出す。その後に修正・改善していけばよいのです。
行動しなければ、何も変わりません。まずは「下手でもやる」「未完成でも公開する」という姿勢を持つことが大切です。
4-2. モチベーションに頼らず“仕組み”で動く
「モチベーションが上がったときにやろう」と考えていると、副業はほぼ続きません。
本業に疲れて帰ってきた後に副業をやるには、「気分」ではなく「仕組み」が必要です。
・決まった時間にアラームをセットする
・作業前にコーヒーを飲む
・やる場所(自分の副業スペース)を決めておく
など、自分が「自然と副業モードに入れる導線」をつくりましょう。
4-3. 続けるための「ごほうび」や「報告先」を用意する
小さなご褒美を用意するのも効果的です。たとえば「1週間続けたら、週末にお気に入りのカフェでケーキを食べる」といった些細なもので構いません。
また、SNSなどで進捗を報告することで、第三者の目が生まれ、「今日も頑張ろう」という気持ちになります。
5. 【実体験】会社員しながら副業して感じたリアルな話
私自身、平日は朝8時〜18時まで本業の仕事をしながら、副業としてブログ運営を続けてきました。最初は何度も挫折しそうになりましたが、次のような体験が支えになりました。
最初は「1日30分」から始めた
副業といっても、いきなり数時間の作業は無理です。私のスタートは、毎晩寝る前に30分だけブログを書くという習慣でした。たった30分でも、1ヶ月続ければ15時間。塵も積もれば山となります。
睡眠を削った結果、パフォーマンスが激減
一時期「副業で早く成果を出したい」と焦り、深夜1〜2時まで作業していたこともありました。しかし睡眠不足は集中力を奪い、本業にも悪影響が出てしまいました。そこで生活リズムを見直し、朝型に切り替えたことで、心も体も安定し、副業の質も向上しました。
成果が出たのは「継続したから」だった
半年後、毎朝1時間の作業を続けていたブログが月数万円の収益を出し始めました。最初のうちは成果が見えにくいかもしれませんが、継続すれば必ず「結果」がついてきます。
6. 会社員におすすめの副業と時間管理の相性
副業といっても、その種類はさまざま。中には、時間や場所に縛られやすいものもあれば、スキマ時間で柔軟に取り組めるものもあります。ここでは、会社員が本業と両立しやすい副業をいくつか紹介し、それぞれの特性と相性を解説していきます。
ブログ・アフィリエイト
文章を書くのが苦でなければ、ブログは非常におすすめです。最大の魅力は「資産性」。
一度書いた記事が検索エンジンで上位表示されれば、24時間365日あなたの代わりに働き続けてくれます。
初期のうちは収益化まで時間がかかりますが、週末や休日にまとめて執筆し、平日に投稿やリライトを行うなど、時間を分散して進めやすいのが特徴です。
Webライター
「すぐに収入が欲しい」という人には、Webライターという選択肢もあります。
クラウドソーシングサイト(クラウドワークスやランサーズ)で案件を受注し、納期までに記事を納品するスタイルです。1記事ごとに収入が発生するため、努力が形になりやすく、副業初心者にも人気があります。
慣れてくると、1時間あたりの報酬もアップしていきます。ただし、納期管理や調整力は必要です。
動画編集
近年需要が爆発的に増えているのが、YouTubeやTikTokなど向けの動画編集。
Adobe Premiere ProやCapCutなどのソフトを使い、クライアントの素材を編集して納品します。スキル習得に多少時間はかかりますが、1件あたりの単価が高く、在宅で完結できる点が魅力です。
夜間のまとまった時間を使える方には特に向いています。
スキル販売(ココナラ・スキルシェア)
自分の得意なことをサービス化して販売できるのが「スキル販売」です。
イラスト作成、占い、相談業務、資料作成など、ジャンルは多岐に渡ります。自分のペースで受注できるので、本業の忙しさに合わせて柔軟に対応できる点がメリットです。
投資・自動化系副業
株式投資や不動産投資、あるいはAIツールを活用した自動売買なども副業のひとつです。
これは作業というよりは「仕組みづくり」の側面が強いため、リサーチや知識の習得に時間をかけつつ、後は放置で回るスタイルを目指せます。副業というより「資産形成」に近い考え方ですが、長期的に大きな成果を目指すことができます。
7. 副業を継続するために意識すべきこと3つ
副業を始めたはいいものの、3ヶ月も経たずに辞めてしまう人も多いのが現実です。では、継続できる人とそうでない人の違いはどこにあるのでしょうか?ここでは、私自身の経験を踏まえて、特に大切だと感じた「続けるためのコツ」を3つご紹介します。
1. 「やめない仕組み」を先に用意する
習慣を作るためには、意思ではなく“環境づくり”が重要です。
たとえば、「朝6時に目覚ましをかけて、副業用のデスクに座る」という環境を固定すれば、体が自然と動きます。また、SNSで作業報告をする習慣をつけることで、自分自身にプレッシャーをかけることもできます。
2. 小さな成功を自分で“見える化”する
毎日成果が出るとは限りません。でも、1日1行でも記事を書いたら、それは前進です。
たとえ小さな行動でも、自分で「今日もやれた」と実感できることがモチベーションになります。タスク管理アプリや日記を使って進捗を可視化するのがおすすめです。
3. 成果よりも“習慣”を育てる意識を持つ
副業の成果が出るには時間がかかります。
だからこそ、短期的な利益ではなく「習慣を作ること」自体を目的にすると、継続しやすくなります。成果はあくまで“副産物”。「続けた人だけが見える景色がある」と信じて、焦らずコツコツ続けましょう。
8. まとめ
会社員としての本業がある中で副業を続けるのは、たしかに簡単なことではありません。時間もエネルギーも限られている中で、やるべきことを増やすわけですから、最初は戸惑いもあるでしょう。
しかし、正しいやり方と心構えを持てば、副業は決して「無理なもの」ではありません。
スキマ時間の活用、完璧主義を捨てる工夫、継続しやすい環境づくり。これらを実践していくことで、気づけば「本業も副業も充実している状態」をつくることができます。
まずは1日30分、何か小さな一歩から始めてみてください。
人生を変える副業は、“続けること”から始まります。